2017年3月22日水曜日

<”日本スゴイ”というけれど、そんなにすごいのかな?>

テレビや雑誌、ネットなどで、外国人から見て「日本はここがすごい!特別だ!」とほめちぎる、そんな情報が毎週のように流れています。これまで、アジアや中東、南米などで暮らしたのですが、海外では自国をここまでほめたおす(?)番組を見ることはなく、「なぜ日本人は自分のことをこんなに褒めるのかな?」と違和感を持っていました。

私の好きなロック歌手、「オアシス」のノエルギャラガーは「日本人のファンについてどう思うか?」という質問に、以前こう答えています。「こんなことを聞いて来るのは、日本人だけだ!世界中で日本人だけが、相手がどういう印象を持っているかを聞いてくる。(中略)なんでそんな質問をするんだ?!どうしてそんなに自分達に自信が持てないんだ?大体、僕が日本人に対してどんな印象を持っていたとしても、そんなこと、たいしたことじゃないし、気にする必要はないんだよ!」
(https://web.archive.org/web/20081222021506/http://entertainment.aol.co.jp/music/oasis/interview1.html)

そんな中、2016年には、経済産業省が「世界が驚く ニッポン!」という冊子を発行しました。こちら、「2020年の東京五輪の開催を控え、改めて、日本の「感性」、「価値観」を世界に発信するため(中略)取りまとめた。」というもの。
(http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170308001/20170308001-1.pdf)

改めて読んでみたのですが、「あなたは日本がこれほど注目されていることを知っていますか?」、「世界は日本に驚いている!」など、読んでいて気恥ずかしくなるような文言が並んでいます。

ある外国人のタレントが、「テレビでは、大したことのない日本文化に対して感動しないといけない場面が多い。たとえば、ある番組で四季があるから、と褒めなくてはいけなかったけど、四季なんてどこでもある!」と批判していましたが、その通りだと思います。私が勤務していた国、例え常夏に見えるインドやパキスタンだってダウンが必要な時もあり、地域差も大きかったし…

考えてみると、こうした「日本スゴイ」といった番組が人気を持つ背景には、海外、特に欧米に対するコンプレックスがあると思います。例えば、米軍基地問題やTPPの交渉を見ても、「安倍首相が世界の首脳では初めてトランプ大統領とゴルフをした!」とか「トランプ大統領は安倍首相を気に入った!」という報道を見ても、日本は本当に米国と対等な関係なのか?と問いたくなります。

もちろん他国との比較は大切ですが、ただ海外と比較して日本が優れている、と声高に叫ぶのではなく、もっと客観的な情報が必要だよな、と改めて思いました。

(写真は以下のサイトから<a href='http://www.freepik.com/free-vector/japan-landscape-in-grunge-style_765736.htm'>Designed by Freepik</a>)